寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

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仏像を彫刻するときに持物である琵琶の面積が大きいので、仏像本体の形が琵琶に引っ張られる相になります。

一番肝心なのは仏像本体のバランスが取れている事で、琵琶に隠れたおなかの膨らみ、琵琶に隠れた左腕などを意識しながら進めていきます。

琵琶を後で別材で作り本体に後で取り付ける方法もありますが、そうすると、琵琶を持つ雰囲気が合わない可能性があります。

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迷いがあるのか、正面を漠然と決めながら横、後ろ、を順に進めます。

図面の上ではきちっと線が決まっているので、その線に合わせて彫り進めていけば図面通りの仏像が完成します。

しかし、図面をただ単にきっちりと計り寸法通りに彫刻をすると、固い雰囲気になりがちです。

立体にすると遠近感が違うので、図面は目安と考え、彫刻をくるくる回転させながらバランスの良い、顎や肩や肘や膝などの位置を決めていきます。

 

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まだ後頭部はへこめる事が出来ますが前の鼻の位置が決まっていない、最近ではあまり修正をする事はなくなりましたが、お顔の表情が彫り過ぎたりしても今なら多少は修正がききます。

鼻を少しへこませて、全体的に後ろにずらします。

そのため後頭部は厚みを残しています。

 

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目次

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

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この段階ではまだ膝前の琵琶と左右の腕の位置がぼんやりとして定まっていません。

今の段階で正確に手の位置を定めてしまうと、全体が仕上がっていくうちに少しずらしたいと思ってしまうことがあります。

しかし一度決めてしまうと修正がききません。

そこで、手の位置を曖昧にして、修正出来るように残しておきます。

 

 

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この段階で意識するところはポイントとなる出っ張りをどこに曖昧に定めるか

出っ張りというのは肘、膝、肩、です。

見方としては、顔を横から見たとき鼻の一番高いところから耳の中央までの長さがだいたい1つです。

1つというのは、膝の幅と額の上の髪の生え際までの高さが同じで5つあります。

その5分の1の長さです。

そういう事で鼻の高さが決まると、横から見たときの耳の位置が決まります。

そうすると今度は横から見たときの肩の位置がだいたい、耳よりも少し後ろにきますがその位置が見えてきます。

撥を持つ右手、と琵琶を支える左手の位置が決まると肘の位置が決まります。

これで、バランスを取るための基準が決まるので、そのときに始めて思い切って彫りだしていきます。

 

 

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基本的に出っ張ったところを早い段階で押さえておくと、バランスを崩さずに、スムーズに彫り進められます。

しかし、早い段階で押さえておくと書いたものの、慣れていないと彫り進めている間に微妙にずれていきます。

そういう事がないように、常に計りながら、思い切って彫刻をするのが早くて的確に彫り上がります。

 

 

 

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真後ろはお尻の位置、肩甲骨の位置、背中の凹凸を意識します。

仏像と人間では人間の体の方がリアルすぎるので、仏像を制作するときは、お尻、肩甲骨の位置、背中の凹凸の意識はしても、丸く角がないように彫ります。

 

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寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

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膠の接着が固まったので御顔を丸めていきます。

上から見ると最終的には頭の形が丸くなるのですが、四角に角を丸める程度に彫りすぎずに残しながら、全体的に大きく残しておきます。

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上の画像は膝前の荒彫りのの開始すぐの状態です。

マス目で言うと膝の幅が5つあります。

余分は琵琶の部分をのこしています。

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ここで膝前を合わせてみます。

まだ接着はしていませんが、もう少し彫り進んでから三千本膠(接着剤)を使って接着をします。

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合掌

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寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

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本来ならば全体的に彫刻しますが、私は顔から目鼻口のオウトツを出していきます。

重要な箇所は最後に彫るのが良いとされているところがありますが、私は顔から先に彫刻をした方が、失敗が少なく

思ったように彫れる事が多いので、顔から彫刻を始めています。

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特に目を早い段階でぼんやりとだしていきます。

これは、どういうことかというと仏像を見られるときに、無意識的に一番最初に見るところが目だからです。

目の場所をある程度決めると鼻の高さが見えてきて、口が出てきます。

すると顎のラインが見えてきて、肩の位置が四角い木の中からイメージする事が出来ます。

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では顔を最後に回すとどのような手順になるのかというと、肩を丸めて顎を出して、鼻を決めて、口を決めて、目を出す。

そういう手順で彫刻をすると、肩が下がり過ぎにみえたり、顎が細くなったり、鼻の位置が高すぎたりします。

なぜそのようになるのかというと、迷いながら彫刻をする事になるからで、基準線は一応ありますが、しかしイメージとして目の基準があるのとないのとでは、彫刻を進める上で彫る事に対する迷いがなくなり、的確に彫るべき部分を掘り進める事が出来ます。

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目を決めるといっても、1ミリも狂わず正確に決めている訳でもなく、若干下気味に彫り進めています。

目が下の位置にあると上に移動する事は出来るので、目だけでなく鼻も最終的なラインよりも若干余裕を残して下気味に切り込みを入れます。

口も同じように若干下気味に彫りだします。

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そうやって目をぼんやりと、遊びを残しながら基準を決めて全体のイメージを考えて、彫り進めながら目の位置を的確に決めます。

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上の画像では右目から始めています。

目の上まぶたの位置が山の頂上になり、その下の面が目の位置の範囲になります。

鼻の位置が切り込んであるので、だいたい目の位置は、決まっていますが、鼻の位置を少しずつ高くしていくにつれ、目の位置も多少、上に移動するようにします。

しかし今の段階ではまだ決めません。

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目の位置を決めるときに、センターラインに近づく程上に寄せていきます。

こうする事で、仏さんらしい雰囲気に近づける事が出来ます。

この荒彫りの時点で決めなくても良いという人もいるかもしれませんが、荒彫りの段階で仏さんの雰囲気を作っておくと、彫るモチベーションも高くなり、最後まで彫刻を楽しく彫り進められます。

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眉、口元を彫りだします。

眉も少し下気味に彫ります。

眉の位置を上に移動する事はいつでも出来るので、今の段階では低い位置にあります。

口元はとても難しい場所ですが、私も口元を彫るのは長い間、苦戦をしていました。

口元の難しさは、下唇の両端のくぼみが深いのですが、上唇の両端は、深く彫りすぎてはいけないので、その抑揚の感覚をとらえるのが非常に難しいです。

ついでに鼻からほっぺたの膨らみまでの凹凸はつけないように、角をつけないようにします。

意外と鼻を山のように角々と、つけてしまいがちですが、この鼻からほっぺたまでの抑揚の付け方もまた何度も挑戦しないとその感覚をつかむのが非常に難しいと思います。

 

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決めすぎない程度に荒彫りを終えましたので胴体の前後2材を三千本膠で接着をして、翌日両肩も接着をして、琵琶がある膝前を残して次回、彫り進めていきます。

 

 

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(三千本膠を接着面に塗る作業)

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寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

 

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

弁財天の彫刻過程のYouTube動画です。

YouTube動画からでも造佛記と検索すればでてきます表示されると思います。

曲名】 千年の追憶
【サイト名】フリー音楽素材 H/MIX GALLERY
【管理者】 秋山裕和
【アドレス】http://www.hmix.net/

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寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

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今回、弁財天の原型を彫刻します。

以前、釈迦如来坐像の寄木造りをご紹介しましたが、その釈迦如来の彫刻と並行で荒彫りまで制作していました。

その弁財天の制作過程をこれからご紹介したいと思います。

上の画像は左から胴体の前後材2材、膝前(琵琶を含めて)1材、左右の肩2材、の計5材を使って制作します。

 

 

 

 

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接着前の仮組してみます。

前、から順に左斜め、左、斜め後ろという風に、順にならべてみます。

 

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上の四角い木にマス目を引いていきます。

マス目は、ひとマスの大きさが一寸(30.3ミリ)の大きさにします。

額の髪の生え際までが5つ目に当たり、その長さと膝前の横幅が同じになるように彫ります。

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膝前の幅が5つなのですが、琵琶を持つのでその分、余分を取っています。

 

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真横の画像です。

胴体の奥行きは2つ膝前は一つ半で合計3つ半が本体部分です。

膝前の裳先の分が余分にとってあります。

 

 

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SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

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前回はSONYのアクションカムが入るところまで作業をしました。

今回は外観を彫刻していきます。

設計図なしで整えているので制作途中での形状の変更を繰り返しながら進めていきます。

 

 

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ここで一度、アクションカムを入れてみて全体の雰囲気を確認してみます。

するとレンズの下にマイクがついているのですが、マイクが木の骨組みで壁になっていました。

その壁になったところを斜めに彫って音を拾いやすくしていきます。

 

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土台の部分が急に角度がついていて見た目にも少し違和感を感じてきたので削り落としてまっすぐにします。

 

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ここで少し固定が不十分なので板を貼付けます。

 

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板に貼付けた接着剤が固まったら、まず最初にカメラがセットできるように彫りすすめます。

 

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貼付けた板に一体感がでるように丸みをつけてみました。

 

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これで一応使えるようには完成しましたが、仕上げではありません。

最終的には漆で黒くして奇麗に仕上げたいのですが、しばらくはその時間が取れそうにもないので、まずは一度車で使ってみて改善点があるのかどうか確認してから仕上げにかかりたいと思います。

 

 

 

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前編                    後編 漆塗り

1  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

2  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

3 SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる)

4  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる 2 )

5  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 完成 (拭き漆で塗り重ねる 3)

SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

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1  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 前編

2  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 中編

3 SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる)

4  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 後編 (拭き漆で塗り重ねる 2 )

5  SONY アクションカム HDR-AS30V を 車載カメラ(ドライブレコーダー)として木で改造 完成 (拭き漆で塗り重ねる 3)

私は車を持っていませんが、たまにレンタカーを運転します。

最近では車載カメラを、よく大型電気店で見る機会がふえました。

それだけ高性能小型カメラが手軽に持てる世の中になってきたのだと思います。

私はたまにしか乗らないので改めて車載カメラ用として手に入れるには抵抗がありましたが、彫刻の制作行程などを

撮影するために持っていたアクションカムが使えるのではないだろうかと思って早速そのまま使ってみました。

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しかし、一つ問題があってバッテリーが二時間しか持ちません。

せめて5時間ぐらいは連続で撮影できたらと考えているましたが、それでモバイルバッテリーを接続して給電しながら撮影できるようにしたいと考えて今回、桧の木を使って 給電しながらの撮影が出来るように骨組みを作ってみました。

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まずは木とアクションカムを当てがいながら全体のバランスと隙間の位置を想像しながら彫りだしていきます。

 

 

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仕上げの事は考えず、とにかく入る事を優先させます。

 

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ドリルを使っていくつか穴をあけましたが、厚みが薄いのでこの程度の穴で十分です。

後は彫刻刀で削り穴を少しずつ開けていきます。

 

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入りました。

 

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レンズの真下に音を拾うマイクがあります。

それで表面の穴を広げて音を拾いやすいようにします。

 

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外側を攻めていきます

 

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モバイルバッテリーとアクティブカムをつなぐための穴を下からあけていきます。

 

 

 

 

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セット完了

 

 

 

 

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電源もちゃんと入りました。

 

 

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次回は仕上げていきます。

 

中編へ続く

金剛会 29金剛舞菩薩尊像

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金剛舞菩薩・こんごうぶ(Vajranrya ヴァジュラヌリトター)

身色 緑色

お姿 天女

手  両手で踊りの仕草

内の四供養の一尊像で,成身会などの議会の東北の月輪にえがかれる。

この尊は、大日如来が不空成就如来を供養するために出生したものであるようです。

この供養は、もてなすのに女性が舞踏を見せるように、喜びを踊りに示したものであります。

すなわち不空成就如来は精進の徳を表すことから、舞うという行為で供養の意を表しました。

合掌

 

 

 

 

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金剛界 7 金剛薩埵尊像

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金剛薩埵・こんごうさった(梵名:Vajrasattva ヴァジュラサットバ)

身色 肌色

右手 五鈷杵を斜めにして胸前に持つ

左手 五鈷鈴を持って膝に当てる

成身会・三昧耶会・供養会・降三世会・降三世三昧耶会では阿閦如来の四進近の第一尊として同尊の西に、四印会では毘盧遮那如来の東に、理趣会では中尊として位置します。

胎蔵曼荼羅の金剛手院の主尊でもあります。

この尊像の名称は金剛堅固な菩提心を具えた勇猛な衆生という意味であるようで、その性格のゆえに普賢菩薩と同体とされるようになった。

金剛手・執金剛・金剛手秘密主・持金剛・普賢薩埵などとも称されています。

衆生が本来具えている本質でもあり、本有の菩提心を体とするから、一切衆生の本質でもあり、大日如来(毘盧遮那如来)の眷属の上首でもあり、大日如来の説法を聴聞する筆頭に位置します。

それゆえに、真言宗では大日如来の教えを広めた付法の第二祖とします。

このように、菩提心を発して密教の教えを受け止める衆生の代表者の立場にあり、しかも密教を大日如来から正統に受け継ぐ真言修行者の理想像としての性格も持ちます。

成身会・微細会・四印会・理趣会で左手に持つ金剛鈴は衆生の迷妄を驚覚させ菩提心を発させるためであるようです。

右手の金剛杵は如来の五智を表します。

合掌

 

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金剛界 6 阿閦如来尊像 

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阿閦如来・あしゅくにょらい(梵名:Aksobhya アクショーブヤ)

身色 青色

左手 拳にして臍(へそ)の前におく

右手 触地印

梵名のアクショーブヤは「動かざる尊」の意味で、『阿閦仏国経』によると、かつて遥か東方の仏国土で大目如来の六波羅蜜の説法に触れ、無瞋恚(むしんに)の誓願をたて、不動の境地を修行し、成仏したとされる。

その仏国土を善快(妙喜国)という。

密教成立以前に、古くからこの尊の進行がインドには見られ『道行般若経』『法華経』『維摩経』など多くの仏典に登場します。

密教では、大日如来の大円鏡智を体現しており、菩提瞋の徳を司り、四仏のうち東方に位置する尊とされます。

 

 

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