祝日の動画編集

今日は一日、動画編集する日と決めていました。

本当は編集だけでなくこのページでお見せする動画と同じ仏像を彫っている様子を2画面撮影する予定でしたが、お顔の彫刻、お地蔵さん、如来形と3つの動画の編集そしてYouTubeにアップすると夜の8時半になってました。

結局2画面撮影はお正月休みにしたいと考えています。

今回の動画編集で使用した写真は一つの動画に使用した枚数が150枚程なので450枚程になります。

写真撮影も彫りながらだったので、撮影しているときはわからないのですが、編集の時にピンぼけが見つかったり、使わない写真も複数毎ありました。

一枚一枚収まりが良いところで切り取ったり、角度を調整したり、その写真の上を移動させたりしてました。

その映像が下記の動画です。

お顔の彫刻


お地蔵さんの一刀彫

如来形の一刀彫

釈迦三尊像を作り直す 3 普賢菩薩像について 

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曼荼羅を制作することで表現したかった仏像の姿に近づいている実感がわきました。

尊像数の多い曼荼羅は的確にバランスよく形を決める事とスピードが求められるのでこなしていくうちに、上達しているのが実感できました。

曼荼羅を制作している間は釈迦三尊像はそのまま手付かずの状態で離れていました。

離れたというか、どう彫れば良いのかわからなくなってきたというのが正確だと思います。

わかるまで離れていたかった。

私は自分の仏像として手元に置いておくのは少なくて良いと思っていますが、そのかわりに理想の姿に限りなく近い仏様を手元に置きたいと考えています。

その中で両界曼荼羅と釈迦三尊像は私の生涯のテーマとしては少ないのかもしれませんが、それを完成させるために多くの仏様が私の削り後から現れては消えていきます。

それは多くの仏様が経験という見えない形で私の心の中にしまい込んでいくのだと思います。

今回、釈迦三尊像はここまで制作してきましたが、改めて最初から制作し直します。

かといってこれまで作ってきた多くの仏様が無駄になった訳ではありません。

ステップアップするために必要だった経験だと強く実感じています。

合掌

 

 

 

 

 

 

カッターナイフで仏像彫刻 割り箸を使った彫り方の動画投稿 

非常にシンプルに削るだけの動画です。

しかし、初めて彫る方は、このシンプルに彫るという行為自体が新鮮だと思います。

仏像は難しいけど彫ってみたいと思われた方がいらっしゃったら割り箸を削って、削るってこういう事なんだという事を実体験として味わってみてはいかがでしょうか。

動画は割り箸を鉛筆削るようにあるいは、ごぼうを削るような感覚で削っています。

そして少し難しくなりますが、四角い連続の玉を彫ったり、ギザギザの階段状の彫刻を削っています。

連続の彫刻なのでどこで終わるかは、彫っている人次第です。

 

カッターナイフで仏像彫刻

 

印刀の彫刻刀一本を使って一刀彫を彫ってみる

 

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まずは印を付けていきます

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最初に幅を計測します。

幅は25ミリ、それを三等分にした幅を一つとして基準に高さを決めます。

 

 

 

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まずは額の位置を決めます。

これは適当で良いです。

 

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額口から一つの10倍アバウトですが約8センチ下が足が乗る天板の位置になります。

 

 

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上の画像の横線は額の位置になります。

そこから二つ分印を下に印を付けます。

 

 

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お顔の幅は一つの1.5倍(一つ半)にします。

 

 

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今回顔の表情は彫らないのですが、額の位置から一つ下の位置が口の場所になります。

さらに一つの半分下がった位置が顎の位置になります。

 

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肘の膨らみを考えて適当に線を引くと、彫るべき場所が的確に見えてきます。

 

 

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これで準備が整いました。

上から新しい順に動画をご用意いたしました。

動画でご確認ください。

 

 

 

 

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完成した一刀彫と新しい木の棒を重ねて輪郭線だけ線を写しとると、二回目以降は計測をする手間が省けます。

 

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カッターナイフで仏像彫刻

 

カッターナイフの次はから最低限の一本の彫刻刀と砥石をそろえてみる。

ブログを通して、カッターナイフで仏像彫刻をみて、実際に試してみた方からメッセージが届き、私自身思った以上の反響にうれしい悲鳴を上げていたところです。
そこで、カッターナイフから一歩進んで、最低限これだけあればという道具をあげてみました。

三分(約1㎝幅)の印刀の彫刻

中砥石

仕上げ砥石

この三つをまずはお勧めしたいと思います。

最初の行程として彫刻刀の柄をつけるところから、始めて見たいと思います。

初めて本格的に彫刻刀をもたれる方は柄が付いている彫刻刀から始めた方がよいです。

1 彫刻刀の柄の付け方

2 彫刻刀を研いでみる

3 一刀彫の彫刻開始

本格的にさらに進みたい人がおられましたら、彫刻刀の種類をそろえられたら良いですし、そうでない人はこの一本さえあれば、仏像以外にも何らかの細工をするときにとても重宝されるのではないだろうかと思います。

それだけ、この印刀という彫刻刀は使いやすい道具です。

まずは動画で

途中飼っているインコが登場しますが、ご容赦ください。

 

 

 

カッターナイフで仏像彫刻の撮影をしてみました。

私のブログで一番アクセスの多いページがカッターナイフで仏像彫刻ですが、いつかは手元を撮影した動画がほしいと思っていました。

今回作ってみましたが、家で飼っているインコが途中から出演します、まだ彫刻も中盤で気持ちが乗っているときだったのでそのまま、自由にさせておきました。

びっくりするかもしれませんがご容赦ください。

下記のブログで紹介しています。

自信がない人でもカッターナイフで仏像彫刻

 

釈迦三尊像を作り直す 2 普賢菩薩像について 

前回、普賢菩薩の二体目を彫り始めたところからお話をしました。
二体目は一体目を一度、制作しているので比較的スムーズに行きました。
そして仕上げの一歩手前まで彫刻をしてそこから仕上げられなくなってきたのですが、どこが原因かというと、お顔と首の関係性がおかしくなってきたからです。

首とあごの関係なのですが、本来ならばあごの下はまだ残しておくべき個所でその前に周りを彫刻すべきところでした。

なぜ、あごと首の関係がおかしくなってきたのかというと、私が完璧な平安時代のお顔を表現したかったからでした。
そのため顔を微調整して鼻の位置が高くなりすぎたり、鼻が高くなるとあごの位置が高くなってどんどん肩が下がっているように見えます。
すると胸の厚みがなくなってきてました。

そのようなことがあって、どんなに仕上げをきれいにしてもお顔が下に下がることもなく、細い首が
太くなることもないので、仕上げようという気がなくなりしまいにはそのまま放置することになりました。

日数がたてばたつほど、その欠落した形がさらに強調されているように見えました。

三体目を彫刻しようと改めて思ったのはその彫刻からしばらく経過した時のことでした。

私は普賢菩薩によっぽどこだわりがあるみたいで、大蔵集古館蔵の美しい普賢菩薩像の印象が強く
どうしても彫り上げたかったです。

そしてこの写真の向かって左の像が普賢菩薩像が三体目の像です。

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この像は私が曼荼羅を制作する前にここまで仕上げたのですが、途中曼荼羅の制作をしようと思い立ち
ました。

曼荼羅の制作で私が会得したかったことがあるのですが、それは仏像の美しいフォルムを作れるようにするには
数をこなす事だろうと思っていたのですが、ただ単に小さな仏像を造っているだけでは面白みがないので
そこで曼荼羅を制作することを思いつきました。

これは大正解でした。
最初の数体は時間がかかっていた割にバランスが少しおかしく、しかし数を彫ると的確にバランス感覚が身についているのがじっかんとして
感じました。

最初へ

釈迦三尊像を作り直す1 普賢菩薩像について 

 

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釈迦三尊像を新しく彫り直す

私が釈迦三尊像を彫刻しようと思ったのは、中村元先生の仏陀のことばという本を拝読させていただいた事がきっかけだったと思います。

下記に中村元先生の動画を載せておきます。

中村元「ブッダ最後の旅」

中村元先生のその他の動画集

 

中村元先生の穏やかな語り口で釈尊を語るととても落ち着きます。

お釈迦様がおなくなりになられて500年ほど経過した紀元後1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーで同時期に石に彫刻したお釈迦様の姿が出現しました。

お釈迦様のお姿が日本まで伝わるのに時間はかかりましたが、現在でも禅宗を中心にお釈迦様の像が奉られています。

仏教の根本であり開祖でもあられるお釈迦様を彫りたいと思ったのは自然の流れだったのかもしれませんが、

実は当初、普賢菩薩を彫刻したのがきっかけでした。

私の生まれ年の守り本尊さんでもあり、自分の普賢菩薩を香合佛として彫刻などもしていました。

また大蔵集古館蔵の象に乗られる平安時代の普賢菩薩像の優美なお姿を見たときに、私も彫刻をしてみたいと心に秘めていました。

写真の向かって左側の両手を合掌している姿が普賢菩薩像ですが、この像を制作する前に実は二体、普賢菩薩を挑戦していました。

それが今から11年前になります。

 

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一体目の時も、大倉集古館の普賢菩薩をモデルにしましたが、彫っている最中それ以外の普賢菩薩像も気になり同時代の像、鎌倉時代の像など色々と見すぎたのも良くなかったのだと思いますが、それぞれに良さがあって、全ての良さを一つに集約したいと思ってしていたのですが、あっちもこっちも手を出すものだから、だんだんと細くなり、最後には修正が効かない状態までなってしまいました。

それから二体目に挑戦したのですが、二体目は一体目に彫りすぎた箇所を把握して二体目ではその箇所を残し気味で彫刻を進めていきました。

私の中で完璧な普賢菩薩像を今回は作り出せると考えていたのですが、平安時代の仏像は鎌倉時代と比べると華奢で猫背になっています。

胸の厚みも薄くそれが平安の優美さにつながっていると思います。

 

続く

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次へ

 

仏像を彫るとは

最近、私の同級生でこれからの生き方に悩んでいる人がたくさんいる事に驚く事がたくさんありました。

そして短期間に3人も身近で自殺未遂をした方と会う機会がありました。

私がまだ20代前半の頃、周りの同級生が普通に大学に行き就職して少しうらやましいなあと感じたり自分も普通の生き方をした方が良かったのではないだろうかと少し悩んだ時期がありました。
それから10年が過ぎさらに10年が過ぎようとしているこのタイミングで、仕事をやめていく人を何人か見ました。

受験勉強をこなして厳しい就職活動を乗り越えて、そこまでしてがんばったにもかかわらず、この年齢になって自分は何のために生きているのか、まるでロボットのように生きてきたようだと感じていたようです。
そういう人が私のように好きな仏像を彫っていることに、うらやましい感情を抱いていたようでしたが私は逆に安定した人生を歩んでいるということで安定していて羨ましいと感じていました。

しかし40近くなると人生に半分にさしかかります。
すると残りの半分の時間も予想がつくし寿命が80歳だと仮定すれば自分がどのように生き、どのように最後を迎えるのかも何となく想像がつきます。
かといって今更ながら生き甲斐を見つけるのも難しいと思います。

私は思うのですが、高校卒業したら一年間、何もせずにぼーとする時間が必要ではないだろうか。

もちろん大学もいかない仕事もしないことが条件で、心行くまでぼーと過ごす。

そんなことをしたらどうなるだろうか、親が心配する、近所の目が気になる、いわゆる世間体というものでしょうか、取り残される。

なぜ私たちは、こんなに人に認めてもらわなければいけないのだろうか、自分らしく生きるとは人から煙たがられる、気違いだと思われる、仲間はずれにあされる、孤独になることなのだろうか。

しかし人から認められようとすると日本では自分を偽らなければいけない事が多い事は事実です。

私は、一部の人が幸福になるような社会システムは不完全だと思っています。

多くの人が、自分という個と真剣に向き合い、同じように相手の個も大切にできるような、自立ある共生が必要なのではないだろうかと感じています。

今まで私は、平安時代、鎌倉時代の仏像を追い求めそれに近づこうとそればかり考えていました。

もちろんこれからも追い求めていくのは同じですが、釈尊は、個々の人たちの悩みを聞いて個々に合わせた解決方法を与えていたと聞きます。

それ故に釈尊の言葉は統一されていないところもありますが、しかし個々の人たちに幸せになってほしいという共通の認識があったのだと思います。

私は、人に幸せを与えられるような解決方法を雄弁に語る才能はありませんが、今友人のために香合佛を彫らせてもらっています。

途中段階ですが友人は香合佛を見た瞬間少し顔が和らぎました。

もし私の刻んだものが人の心を癒すためのお役にたてるものならば、これからも仏像を彫り続けたい。

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成

寄木造りの原型の仕上がりです。

表面の仕上げは全て彫刻刀で仕上げています。

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YouTubeです。

仕上がっていく様子を動画で見る事が出来ます。

合掌

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寄木造りの制作行程 釈迦如来坐像 第一回目

 
目次

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 1 四角い木から線を引く

寄木造りの原型の琵琶を持つ弁財天を彫刻 2  御顔の荒彫りと膠接着

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻3 御顔の荒彫りと全体の荒彫り開始

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻4 漠然とした全体のフォルム

寄木造りの原型 琵琶を持つ弁財天を彫刻 5  荒彫りの続き

寄木造りの制作行程 6 目安の線を引く

寄木造りの制作行程 7 目安線を彫刻 彫り進め過ぎずに彫刻する

寄木造りの原型 制作行程 8 弁財天の彫刻 手足をぼんやりと彫り進めて全体を進める

寄木造りの原型の制作行程 9 弁財天の荒彫りに目安線を描く

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 10 下図線を基準に彫刻をすすめる

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 11 衣紋線などの細かな表現

寄木造りの原型の制作行程 12 弁財天の彫刻 お顔の彫刻 

寄木造りの制作行程 弁財天の彫刻 13 琵琶などの持物や細かな部分の彫刻

寄木造りの原型の制作行程 弁財天の彫刻 14 完成