カスタムナイフを砥ぐ 1

 

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動画を見ていただいてありがとうございます。

動画で使われた道具や砥石をブログでご紹介します。

 

 

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まずは台ですが、少し傾けられるように角度をつけています。

溝の所にナイフを置いて左手で固定して研ぎます。

もう少しナイフを寝かせて研ぎたいと思ったので、台を角度をつけていきたいとおもいますので後日、もう一度改良します。

 

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ナイフを固定するときに台とナイフをしっかりと固定します。

 

 

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上は日本の砥石です。

向って左から人造砥石のキングの800番、中砥石の青砥、天然の仕上げ砥石です。

キングの800番で充分だと思います。

というのもステンレス鋼が堅すぎて、店主の方もおっしゃっていましたが、研いでも滑っている感覚で全然研げないですよって言っていたのを思い出しました。

 

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上の画像がオイルで研ぐナイフ用の砥石です。

向って左から、オイル、仕上砥石(人造砥石)中砥石、中砥石、荒めの中砥石といった感じです。

まだ私もきちんとナイフを使った事が無かったのですが、今回使用して思ったのは、カスタムナイフは錆びないのと、ステンレス鋼が相当堅いので、堅い木を削るのには大変重宝する阿と思いました。

錆びないという事は外で雨や水を使った作業には大変重宝するなと思います。

また肥後の守とカスタムナイフが二つあればどちらの良い部分もカバーできるのではないだろうかと思います。

今後はこのカスタムナイフを中心に色々と遊んで見たいと思います。

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小さくなった木っ端の砥石

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私のブログを見に来ていただいている人なら、上の砥石は見覚えがあると思います。

この砥石は頻繁に使っている砥石の一つですが、とても軽くて持ち運びや小回りが利くので小さな彫刻刀を砥いだり身近において重宝しています。

しかし、減るのも早く、そろそろ彫刻刀を砥ぐのに限界が近ずいています。

 

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現在、厚みは2㎜ほどです。

この砥石は木っ端とよばれていますが、砥石を加工したときに出てくる端っこのほうです。

そのために、買い求めやすい値段で販売されているので見つけたら購入しています。

小さな砥石を最後まで使い切った後の次の砥石として、また人に差し上げたりしています。

木っ端といってもとても上質の天然砥石です。

そして、小さい面なので面が研いで凹凸になっても平に調整するのも早くできます。

難点があるとしたら、販売している状態では台がついていません。

それで台を自分で作らないといけないのですが、濡れたタオルを下にひくと滑り止めにもなるので濡れタオルのみでも可能です。

私のような台を作るのが難しいと思われるかもしれませんが、固定できれば良いので薄い木にエポキシ樹脂の接着剤で砥石の裏に直接貼付ける事も出来ます。

台がつくと安定して砥ぐ事が出来ます。

初めて天然砥石を利用したい人の最初の一歩として木っ端砥石から始めると気負わずに気軽に楽しめます。

 

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左のピンク色の砥石は後継として準備しています。

 

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砥石が割れたら

この砥石は10年程まえになりますが、鍛冶屋さんで頂いた砥ぎ面が緩やかに丸くなっています。

はさみを砥ぐためにつかわれていました。

私はあまり使う機会が少なかったのですが、砥石の台を複数作る機会があったので一緒に台も作ることにました。

 

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砥石の溝を彫り、砥石が溝に入ったのですが、突然並行に砥石が半分に割れてしまいました。

ショックで漆で接着しようとも考えたのですが、両方とも使えないだろうかと思い下の段の砥石が平らにできるかどうか、横から見て確認しました。

砥ぎ面を砥ぎだしても全面使えそうです。

二枚にしようと思いたちました。

 

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(上が丸みのある砥ぎ面)

(下がこれから平らにする研ぎ面)

今後、平らにした砥ぎ面を利用する機会が多くなると思います。

台も少し薄いかなと思っていたので、今まで作っていた台を上の砥石で使う事にして、平らにする方の砥石の台を新たに作る事にしました。

 

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上の画像は平らにする方が木の溝に入っている最初の状態

下の画像は平らにする方を新たに厚みを増して台を作り直す状態。

 

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木が用意できたら、前々回の砥石台の制作行程と同じです。

下の画像は砥石の輪郭線に沿って木にたてこみを入れている所です。

 

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たてこみに沿って丸刀を入れます。

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微調整をくりかえして砥石を溝に入れます。

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砥石の角を落として丸みを出します。

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砥石台の裏を作っています。

台が細いので丸刀で横から一気に入れます。

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粗いタッチで形が出てきたら仕上げに入ります。

まずは表面を鉋がけしますが、彫刻刀で丁寧に仕上げてもどちらでもよいです。

使い勝手に問題はありません。

表面が仕上がってきたら角を面取りします。

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漆を塗る前の状態が出来あがりました。

 

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漆を塗り終わり数日経過して固まった状態です。

これからガタガタの面を平らにしてみます。

 

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まずは、金剛砥石といって、一番粗い砥石を用意します。

これで水と力を加えてごしごしと砥ぐというよりは削りだすほうが表現としては正確かもしれません。

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面が出てきたら、金剛砥石から荒砥石、中砥石、という順番で砥ぎ面を仕上げていきます。

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二つ出来上がりました。

割れたときは少し落ち込みましたが、割れた事で二つになって得した気分です。

 

 

 

 

丸刀の裏研ぎの台を作る

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木彫をされていない人が見ると、これは一体なんだと思われるかもしれませんが、丸刀という刃先が丸い彫刻刀の裏の丸くへこんだところを、この砥石を使って砥ぎます。

裏を砥ぐ砥石は、台がなくても砥ぐ事も出来ますが、台をつけるとより安定して砥ぐことができます。

いまからのその台を作ってみたいと思います。

 

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私は丸刀の裏砥ぎ砥石は20個程あります。

しかし、砥石の幅は6種類しかありません。

幅が同じ砥石がいくつかかぶるのですが、砥ぐ面のアールが違います。

浅い丸刀を研ぐ場合はアールも緩やかになり、深い丸刀を砥ぐ場合はアールもきつくなります。

それと幅も6種類ですが、若干砥石の側面を砥いで幅を調整しています。

本来ならば全ての溝を作りたいのですが、あまり溝が沢山あっても道具としてスマートではないような印象を受けますので、使いやすい大きさの木をまずは用意します。

溝を削るのに電動の丸鋸で深さを調整してから溝を付けました。

5つぐらいの溝が丁度良さそうだと思ったので今回は5つにしてみました。

 

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溝が出来たら、砥石が入るか試してみます。

一発で全ての溝がちょうど良いという事もないので、少しずつ溝の幅を広げて微調整します。

そして下の画像のようにはいりました。

 

 

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あとは前回の砥石台を作ったのと同様に砥石台の角を丸めます。

 

 

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さらに全ての角を面取りして、サンドペーパーを当てます。

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もう一度、砥石を置いてみます。

 

 

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幅が大きすぎてあわない砥石もでてきます。

薄いヘラの用に先が細くなっている木を隙間に詰めます。

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挿し木で砥石を固定したら、彫刻刀をあてて使い勝手を確かめます。

 

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他の砥石も同様に試します。

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割れた砥石でも丸刀の裏研ぎに利用できます。

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以上、漆を塗る前の素地が完成しました。

下の画像は塗り終わった状態ですが、前回の砥石台と同様に拭き漆を施しました。

 

 

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完成です。

 

 

 

 

砥石台を作る 後編

 

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前回、砥石台と砥石の側面を拭き漆しましたが、漆が固まりました。

砥石の砥ぎ面を荒砥石で面を平にするのと同時に付いた漆を研ぎだして、面を奇麗にします。

 

 

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続いて人工砥石キングの中砥石で荒砥石でざらついた表面を滑らかにします。

 

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上の画像が研ぎ上がった状態です。

さらに同時進行で他の砥石の表面も仕上げます。

 

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これで仕上がりました。

仕上げている最中にだんだんと表面が奇麗になるのが何とも言えない至福の時です。

 

 

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試しに研いでみました。

砥石台と砥石が一緒になる事によって、置いたときの安定感が砥石だけのときと比べると全然違います。

今回の砥石台の作り方は、少し手間がかかりますが、板の上に砥石を接着し台の足も前後二枚の板を裏にはりつけることで、今回制作した砥石台と同じような効果があります。

接着剤はボンドだと、水溶性なので水に溶けます。

砥石は水を使うのであまりおすすめはしません。

出来るだけ耐水性の接着剤をおすすめします。

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砥石台を作る 中編 (漆を塗る)

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今回は漆塗りまで作業を進めていきます。

今回は砥石台の表面を仕上げて行きます。

まずは側面、裏、丸みのあるところなど鉋を使って仕上げて行きます。

 

 

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丸みのある所も豆鉋で仕上げます。

 

 

 

 

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漆が乗りやすいように表面をサンドペーパーで仕上げます。

 

 

 

 

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これで漆を塗る下準備が出来ました。

 

 

 

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同時並行で砥石台を制作してます。

他の台もこれからサンドペーパーをかけて同時に漆を塗ります。

 

 

 

 

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上がペーパーを当てる前

 

 

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ペーパーを当てた後です。

 

 

 

 

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本来ならば絵皿に漆を入れるのですが、台の砥石が入る場所に漆をたっぷりといれ、布で拭きます。

 

 

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すべて拭き取るような気持ちで、何度も布で漆を拭き取り、ムラがなくなったら台と砥石を接着します。

接着は麦漆接着します。

小麦粉と漆を混ぜたものを使います。

下の画像は砥石をヒックリ返し、厚めに麦漆を盛ってます。

 

 

 

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別の砥石ですが、そのまま台に載せて上からぎゅっと力を加えて厚めに盛り上げた麦漆を伸ばします。

 

 

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隙間が出来るので、漆と砥の粉を練った錆び漆を隙間に詰めて全体に伸ばします。

 

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砥石の側面も漆で拭いて行きます。

 

 

 

 

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漆が塗り上がりました。

後は漆が固まったら、砥石の表面を奇麗に研ぎだして完成です。

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砥石台を作る 前編

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砥石台を制作する前に上の画像の砥石をこれから台をつけます。

これらの砥石は実は何度か台をつけようと思っていたのですが、とても大切な石で今までは濡れタオルの上にのせて使っていました。

木の台をつけると漆で接着する事になり、取り外せなくなります。

それで台をつけるのをためらっていたのですが、やはり木でできた机の上でも砥げようにしたい、机の上で砥げると、楽に砥ぐことができます。

それに机に接している面が前後の端だけで面積も小さくなり、がたつきもなくなります。

なので使いやすさを優先いたしました。

 

 

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仮に木の台の上に砥石を置いてみました。

 

 

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上の画像の砥石をメインに制作行程をご紹介いたします。

 

 

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厚みを確認してどのぐらい深く彫るのかイメージします。

 

 

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まずは石を置いて鉛筆で線を引きます。

 

 

 

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線の内側を印刀の彫刻刀でたてこみを入れます。

 

 

 

 

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たてこみを入れた線にそって丸刀を入れます。

 

 

 

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丸刀は幅の半分ぐらいの場所から一気にたてこみ線まで押し込んでいます。

 

 

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全体的に浅めに丸刀を入れます。

この段階では一発で深いところまで丸刀を入れようとはしません。

 

 

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次に、最初に印刀を使って立て込みを入れましたが、同じようにたてこみを入れて丸刀を入れます。

これを所定の深さまで何度か繰り返します。

 

 

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上の画像は石を仮置きしてみました。

入らないので少しずつ側面を微調整します。

 

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少し入りました。

 

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少し入ったところの引っかかった場所に黒が付着しています。

黒が付着しているところを彫刻刀を使い削り落とします。

 

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さらに底の面のぼこぼこになった表面を平刀を使い平らにしていきます。

 

 

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砥石がほぼ入りました。

 

 

 

 

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裏返します。

 

 

 

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小さな足を彫りだします。

彫りだしに使うのは丸刀を使い、目分量ですが、等間隔で丸刀を入れてます。

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反対側も丸刀を入れます。

 

 

 

 

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真ん中で丸刀の彫り跡がつながりました。

 

 

 

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次に砥石の表面の角を落とします。

 

 

 

 

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ほぼ仕上げ前の状態まで出来ました。

 

 

 

 

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次は台を仕上げていきます。

 

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砥石桶の砥石台を作る 後編

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漆接着が固まったので、丸ダボを鋸で切断します。

 

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最後に彫刻刀で仕上げるので面すれすれに切断せずに少し残します。

 

 

 

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鋸の跡を彫刻刀で削り、面をフラットにします。

 

 

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豆鉋で削っている場所は下の画像と同じ足の側面です。

天板の幅に合わせて削っていますが、鉋がない場合は下の用に彫刻刀で削ります。

 

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桶にセットして完成です。

 

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砥石を置いて試し研ぎしてみます。

上の砥石は、巣板という赤いまだら模様の入っている美しい砥石です。

これは京都で採掘される砥石の端材です。

小さな彫刻刀を砥ぐには使いやすいサイズです。

このぐらいのサイズだと、砥石桶とのバランスがぴったりです。

 

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上の砥石は一般的な大きさですが、載せてみると桶の幅いっぱいになります。

桶に対して砥石は少し大きめかなと思いました。

 

 

 

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上の画像は天然の中砥石です。

青砥と呼ばれているグレーの砥石です。

人造砥石のキングの中砥石と仕上げ砥石の間に使っています。

 

 

 

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砥石が大きいかなと思いましたが、実際に使ってみると十分使えます。

 

 

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これからも砥ぐのが一段と楽しくなります。

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砥石桶の砥石台を作る 前編

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この砥石桶と台は譲り受けた物です。

桶の形は楕円形をしています。

この楕円の長い場所に砥石台を載せてその上に砥石を載せて下のように研ぎます。

非常に長く使われていたのですが、素晴らしい事に水を入れても漏れることもありません。

試しに研いでみました。

研いでみると台が少しがたつくところがありましたので、この台だけを新しく作り直す事にしました。

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まずは材料を揃えます。

檜材を3枚用意しました。

 

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天板の板1枚と足を2枚少し大きめの物を使います。

 

 

 

 

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微調整は彫刻刀を使って仕上げるので、少し大きめに鉛筆で目安線を描きます。

 

 

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カットしただけではまだまだ大きいです。

下の画像のように彫刻刀で斜めにカットして、桶に入る幅を微調整しながら少しずつ下げていきます。

 

 

 

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上の画像はまだ入りきれていませんがこのぐらいになって初めて慎重に作業を進めて桶の高さと同じになるようにします。

 

 

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上の画像は板の幅に合わせて足の幅を揃えています。

下の画像は仮にセットしてみました。

 

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足は上から見ると長方形なので桶の丸みに合わせて削り合わせています。

 

 

 

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あるていど彫刻刀で削れたら、豆鉋で仕上げます。

 

 

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これで足は桶のアールにあいました。

次に足と天板をくっつけます。

まずは足が当たる箇所を鉛筆で線を引き、天板と桶の高さが合うよう鉛筆の線を基準にして段差を作ります。

 

 

 

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鋸をいれたら横から彫刻刀で木目に沿って割るように削り落とします。

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桶と台をセットしてみました。

高さがフラットになったら今度は足と天板を固定するためにまずは穴をあけて丸ダボを入れます。

 

 

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丸ダボを入れる位置に鉛筆で印を付けて、まずは錐を使って穴を小さくあけます。

 

 

 

 

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次に小さくあいた穴にドリルを使って穴をあけます。

 

 

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天板の穴があいたら、きっちりと固定してまずは片方の穴を天板から足にかけて深くまでドリルを入れます。

そして、一つ穴があいたら丸ダボを一本入れて固定しもう一つの穴をあけます。

穴があいたら同じように丸ダボを入れ、計四本同じ作業を繰り返します。

 

 

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麦と漆を使って練った漆接着材を作り、漆で接着します。

 

 

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接着できました。

 

 

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桶の中に入れて固まるのをしばらく待ちます。

続く

 

彫刻刀の丸刀を砥石を使って砥ぐ方法

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丸刀を砥ぐには専用の砥石を手に入れるか、自分で丸刀にあった砥石を作る必要があります。

上の画像は右の赤い砥石が中砥石、その左隣が仕上げ砥石、その上の小さな砥石が丸刀の裏を研ぐための仕上げ砥石です。

 

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赤い砥石の中砥石に溝を付けた状態です。

溝を作るのはかなり時間がかかります。

丸刀のアールに合わせて様々な溝を作るのですが、地道に丸刀を何度も何度も研ぐ必要があります。

その隣の仕上げ砥石は、最初から溝が作ってあるものを手に入れました。

 

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中砥石は水を充分吸い込ませる必要があります。

上の写真は15分ぐらいつけておきました。

 

 

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丸刀の形状にあった溝を探し、中砥石で研ぎます。

 

丸刀の裏を指で触ってみます。

刃先が返っていたら手応えがあります。

刃が返っていなかったら、何度も何度も中砥石で研ぎます。

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中砥石と同じ要領で、仕上げ砥石を使って研ぎます。

今度はあまり力を入れずに軽く動かします。

 

 

最後に裏を研ぎだし完成です。

あとは何度も何度も経験を重ねながら、習得してください。

最初は上手く研げないと思いますが、印刀などの平らな彫刻刀を切れるように研げる人なら、すぐに要領をつかめると思います。

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道具の種類

 

彫刻刀に柄をつける

 

彫刻刀の柄を割って作る

ペンケースに入れる彫刻刀を改良してみる

二種類の砥石を使って彫刻刀を砥ぐ

彫刻刀の刃先が欠けたら

丸刀の研ぎ方

彫刻刀の柄を削って丸刀の刃先を長くする

彫刻刀の柄の先に糸を巻き付ける