お地蔵さんのお顔を彫刻 1

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仏頭の制作行程 地蔵菩薩像 1 (48分)

仏頭の制作行程 地蔵菩薩像 2 (約7分) 

仏頭の制作行程 地蔵菩薩像 3 (21分)

お顔の仕上げ

 

紙粘土を使った仏頭の作り方

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お地蔵さんの仏頭の仕上げ 画像集

 

仏像の手の彫刻に続き仏頭を彫ります。

仏頭というのは仏像の頭部のことですが、主に顔の表情と耳の彫刻になります。

手の開き手、握り手がまだ途中段階ですが、仏頭を合わせてこの3種類の制作方法をいくつかに分けて細かくブログに残してみたいと思います。

もし仏頭を彫ってみたいと思われましたら、木彫と交互に紙粘土で試しながら制作すると、失敗しても何度でも盛り上げる事ができるので、難しい表情を木彫だけで練習するよりも早くマスターできます。

紙粘土の仏頭よりもやや大きめの木がありましたので、その大きさのまま彫刻してみたいと思います。

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上の写真のように定規と鉛筆を用意して、前と後ろの面に中心線を引きます。

木材は手に入る最大幅を利用していますが、上から見ると正方形に整えます。

 

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横の面は耳の中央を走る縦線を引きます。

前から幅の3分の2奥に縦線を引きます。

 

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正面の中央の縦線です。

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上図は横の面です。

幅の三等分にして、耳の位置に縦線を入れています。

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木の横幅の3分の1の線を上から均等に引いていきます。

 

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上図は横面です。

前に引いた線と横にも引きます。

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上図のように、面相を描いていきます。

こうする事で彫るべき箇所が明確になり、迷いもなくなります。

ただ初めて彫られる人にとってはそれでもかなり彫るのに躊躇すると思います。

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耳の輪郭線を引きます。

 

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続く

作品を残す事と技術の継承の違い

先日、彫塑教室でお世話になった方がお亡くなりになられました。

私は彫塑教室には一年ご無沙汰していたのでお亡くなりになられた事はしばらくしてから知りました。

お世話になっていたのも関わらず、はっきりとした年齢も知らなかったのですが、60代後半で、まだまだ精力的に創作活動をされていました。

そのグループの中には50年以上グループの設立当初から活動されている方がいます。

歳が80代半ばですが、今でも創作活動されています。

ですので60代後半というのは、私の中でまだまだ続けていける年齢のように錯覚していたところもあります。

お亡くなりになられた方は、前回お会いしたときは腰を痛めておられて、足を少し引きずって歩いていたのが印象的でした。

しかし言葉もはっきりしていて、自分のアトリエの今後の構想、自慢のスピーカーがある音楽を楽しむための部屋でレコードを使ってクラシック特にバッハなどを好んで聞いている事を楽しげにお話をされていました。

そのようなこともあって、これからも素晴らしい作品を制作されるのであろうと思っていました。

その方は日展にもいくつか出品されていて、具象彫刻を得意としていました。

彫塑で一緒になるときはいつも参考にさせていただいておりました。

具象彫刻というのは抽象的な表現の反対で、ギリシャ彫刻のように写実的な表現のことをさします。

写実的な表現は最近のアートと逆行するような形になるので、写実を勉強せずにいきなり抽象的であったり、デザイン的な造形のものに挑戦される方が大半です。

私もデザイン的な造形も挑戦してみたいという気持ちもありますが、しかし基本的に彫塑は仏像の表現を深めるために勉強したいと考えていたので、最初から写実的な表現にこだわっていました。

そのような事もあって今回の訃報は私にとってとても残念な気持ちになりました。

その方は沢山の作品を残されていますが、細かな制作段階、制作方法、制作道具の解説などは今となってはその方と共に彫塑を励んでいた周りの方々にそれぞれの解釈によって記憶となって継承されていると思います。

しかし、その継承も少しずつ時間の経過とともに薄れていくと思います。

もしかしたら、その方の残された作品から刺激を受けて、彫塑に挑戦したいという人が現れるかもしれません。

話が変わりますが、鎌倉時代に作られた刀が現代では非常に高く評価されています。

鎌倉時代から室町時代に年号がたった一年違いで変わったとしても、鎌倉の刀と室町の刀との差は取引金額としても大きく差が出てきます。

そんな、鎌倉時代の刀を昭和時代以降に再現しようという試みがありました。

それでも鎌倉時代当時の製法は正確には憶測の域を出る事はできません。

もしかしたら、実際の戦場を想定して作られた実用性の高い鎌倉時代の刀の製法は私たちが難しく考えすぎていて、実際にその現場を目撃してみたら、手品の種を知るように意外と単純な方法なのかもしれません。

なぜそのように感じるのかというと、沢山の仏像を彫るにつれ、仕上げは細かいのですが、途中段階の目印の当たりが、結構アバウトなところがあります。

中心線と額口、この二つを絶対的な基準と考えて、そこからアバウトに計測して、荒彫りを進めて、形が仕上げに近づくにつれて、計測が細かくなります。

仏像を作り始めて経験が少ないと、最初からミリ単位ですべてを計測しないと彫り進めないというところがあります。

計測が細かくなりすぎて制作スピードが格段に遅くなります。

すると、彫刻に勢いがなくなり、全体的に小綺麗な仏像になってしまいます。

そのように考えると、戦国時代のように実践で使われるような刀を沢山作ってきた鍛治師は、これは私の独断と偏見ですが、無駄がなくスピーディーに正確に作られているのではないだろうかと感じます。

そのように考えると、実際に残っている物と、それらがどのように制作されているのかという事の間にはとても大きな隔たりがあるように感じます。

そして、いつも思うのですが、伝統技術に関して言えば、技術が最も洗練されている時に様々の分野で多くの方々が、手順や製法を残していくのはとても大切な事のように感じます。

多くの場合、技術が拡散してしまうことに恐れることもあるかもしれませんが、現実にはより深刻に伝統技術は衰退する方が早いように思います。

それは、どんなに制作方法が事細かく記載されていても、手の動かし方などの実践で使われるような技術の多くは、実際に数多くの研鑽を積み重ねながらしか身に付く事が出来ないからです。

そして今はその伝統工法の過渡期にあるのかもしれません。

最後になりましたが、木彫家の高村光雲さんの偉業の一つに、その時代の常識を覆すようなやり方で、広く弟子を募集し沢山の人に教え、木彫の技術を継承されました。

そんな事がインターネットを使って世界中の人と木彫というカテゴリーで共有出来れば、どれだけ楽しいだろうかと最近はそんな事を思っています。

 

仏像の手の彫刻 握り手の制作行程 1


前回、開き手をご紹介しましたが、今回の握り手は開き手同様に、仏像の手の形の中で最もよく表現されています。

この二種類の手の形をきっちりとマスターをすれば、いろいろな手の表現の応用も比較的スムーズに表現できるようになります。

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仏像は、お顔の表情で善し悪しが決まりますが、古くて素晴らしい仏像の多くはその手もまた素晴らしい表情をしています。

 

 

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私はそんな拝みたくなるような気品のある手を目指していますが、お顔と同様に難しいところです。

拝みたくなるような手ってどういう姿なのだろうかと考えたりしますが、私がこの握り手を作るにあたって注意しているところがあります。

5本の指の中で一番しっかりと握り込んでいる指が中指です。

次に握り込んでいる指が薬指です。

軽く触れている指が人差し指と親指です。

そして力を抜いた指が小指です。

 

 

 

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仮に全ての指に力が入ると、忿怒形のようにぎゅっと握りしめて、全体的に力が入りすぎます。

仏像を全体的に見て、手だけぎゅっと握りしめた状態だと、見ている方も力が入ります。

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その反対に握り手なのに、全ての指に力が入っていない状態だと、だるい感じの印象を受けます。

全体的に仏像を見て、手だけ指に力が入っていないとやはり、疲れて力を抜いた感じに見えます。

 

 

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古くて、拝みたくなるような、素晴らしい仏像に出会うと、手の力の入れ具合などの微妙なバランスが実に巧く表現されています。

どこかに力が入るとそのバランスを取るようにどこかに力を抜かせます。

その差をどのように巧みに表現するかによって、さらに深みのある仏像に仕上がるのではないだろうかと模索しています。

 

 

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続く

仏像の顔を紙粘土で制作 ー お顔の表情の修練 1

紙粘土でお顔の彫刻

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上の画像は現段階の途中段階です。

なぜ紙粘土で仏像を制作するのかというと、木で彫刻すると彫りすぎたときに、修正がきかない一発勝負のところがあります。

しかし、木は彫るという行為そのものに面白みもあり、また仕上がったときのモチベーションも木の方が木目が楽しめたりといろいろと楽しめます。

本来ならば木を使って木彫だけで顔の練習をしたいところですが、そうなると沢山の顔を彫る事になります。

これから紙粘土を使って仏像の顔の表情を制作していきますが、この練習方法だと比較的早く理想の表情に近づくと思います。

これからの作るお顔の制作の大まかな流れとして、最初に盛り上げて、ある程度の顔の形にして、半乾燥させます。

そして削り、また盛り上げて、乾燥させて、また削り、ということのくりかえしの作業になります。

道具はできるだけ身近にある物で作りたいと思います。

紙粘土は、値段が一番安いものでも充分です。

ヘラの代わりにプラスチックの定規を使います。

木を用意するのは難しいかもしれませんが、下の角材は心棒を削りだしています。

その他の木の心棒の作り方

紙粘土を成形する木の彫刻刀(木のヘラ)を作る

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 1 

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仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 8

 

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上が主に制作スのに必要な物です。

あと鉛筆とカッターナイフも使います。

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心棒を削りだしています。

 

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寸法は身近にあった角材の最大幅を利用します。

この木の場合は幅が63ミリです。

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上の画像が顔の正面になります。

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すべての面の中心線を引きます。

 

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こちらは横から見た画像です。

顔の向きは向きは(前←)になります。

中心線の横に一本線が引いてありますが、この線が耳の線になります。

幅に対して3分の1の幅で、21ミリになります。

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まずは心棒に紙粘土をぎゅっとくっつけます。

それから周りに紙粘土を盛り上げます。

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幅の3分の1の長さを基準に鉛筆などで印を付けます。

三目盛り目が額口になり、そこが仏像の髪の生え際にあたります。

高さは4目盛り目が頭頂です。

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このような形で目盛りの筋が入りました。

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木彫のように削り落とすように定規で顎を落としています。

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横から見るとこのようになります。

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耳の後ろを落としています。

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後頭部になります。

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正面の画像です。

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顔の正面で上から見て丸みをつけています。

続く

平成27年 香合作り その9 霧粉をつかう(錆び漆)

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上の画像は霧粉という砥の粉と同じ物です。

砥の粉と霧粉の違いは霧粉は砥の粉を粉末状にした物です。

 

 

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霧粉と漆を練り合わせて、それを布着せしたところ、側面、底面にへら付けします。

 

 

 

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同じように蓋にもへら付けします。

 

 

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平成27年 香合作り その8 拭き漆

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表面を奇麗に整えます。

まずは耐水ペーパーの300番前後で上面と底面の表面を傷がないように奇麗に研きます。

 

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耐水のサンドペーパーの400番から800番と番手を細かくして奇麗に研きます。

 

 

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蓋の内側の底面も彫刻刀でさらに整えます。

 

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拭き漆前の状態までできました。

次に漆作業に取りかかります。

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用意するものは下地漆とビニール手袋と布です。

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漆をたらし、布を使って拭き取るように全体に漆をかけます。

 

 

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側面も漆で染み込ませて拭き取ります。

 

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拭き終えたら、また新しい布を使って拭き取ります。

このときのこつは、拭き取ったらさらに新しい布で拭き取ります。

それで余分に付いた漆を取り除く事が出来ます。

逆に漆が厚く残っていると、残っている箇所が汚く見えますので拭き取り過ぎでちょうど良いと思います。

 

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最後に蓋と身を合わせてみました。

 

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仏像の手の彫刻 開き手の彫刻 1 

仏像の手は、顔に並んで難しい彫刻です。

しかし、顔と手が彫れるようになると、どんな物でも彫れるという自信がつきます。

仏像の手はいままでどのぐらい彫刻してきたのか正確に計った事はありませんが、1000近くは彫刻しているのではないだろうかと思います。

顔もそうですが、彫りすぎたりしてなかなか理想の形にたどり着くのは難しいですが、何度も何度もチャレンジして理想の姿にいつかたどり着きたいと思います。

仏像の手は赤ちゃんの手がとても参考になります。

赤ちゃんのように柔和なボリュームがあって、無駄な部分を削ぎ落としていくような作業です。

次回は、四角い木から彫りだしていきたいと思います。

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続く

 

 

遠い国からの贈り物

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思わぬプレゼントをいただきました。

遠い国で仏像彫刻を挑戦されている方からワラジを送ってもらいました。

ワラジを手に取ってみると、その瞬間、すごく丈夫なワラジだという事が実感として伝わりました。

ぎゅっと固く編み込まれているようで、全体的に固いのですが、使っているうちに柔らかくなり自分の足の形に馴染むのではないだろうかと思われます。

そして、ワンポイントに青い筋が入っていて、洒落た雰囲気で着流しにとても似合いそうなワラジです。

送っていただいた方の尊敬しているワラジ職人さんが丁寧に編んで作られたもので、本当に造りがしっかりとしていて鼻緒もとても丈夫に出来ています。

実は一昨日の新年会に使いたいと考えていましたが、転送先の郵便局にまだ届いていないという事だったので今回はあきらめました。

しかし次の機会にワラジを履くための自分企画を考える楽しみが一つ増えました。

そして貴重なワラジを送っていただいた方には大変感謝をいたします。

本当にありがとうございました。

合掌

平成27年 香合作り その7 蓋と身を合わせる

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前回の漆が固まった状態です。

ただ布着せ漆は、まだ少し柔らかいのでその部分を出来るだけ触らずに蓋と身を合わせます。

 

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下の画像は上下が反対になっていて、下の方が蓋になります。

まだまだ蓋の方は、内側を削らないと入らないので、まずは削る場所を鉛筆で印を付けます。

 

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上の画像の用に輪郭線に沿ってまずは丸刀で削ります。

 

 

 

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丸刀から、平刀に変えて、底の面の角を削ります。

 

 

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鉛筆の線通りに削ってもまだ入らないのでさらに、合わせながら彫り進みます。

そしてすっぽりと入っても、蓋と身の内側に漆を盛るので、きっちりと隙間なくするのではなくて、左右に動かすと少しガタガタと隙間が出来ているように余裕を持たせます。

 

 

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蓋と身が収まりました。

蓋の方の割れの箇所に木屎漆で埋めていきます。

 

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平成27年 香合作り その6 布着せ漆と木屎漆と錆び漆

上の動画は前回の最後と同じ動画です。

香合の身の内側が削れましたので、次は漆を使います。

今から漆を使った布着せをします。

布着せは工芸品、仏像などの表面に漆を染み込ませた布を張りつけて、丈夫にします。

その布着せ漆を今回の香合でも使います。

今回使うところは蓋をかぶせて固定するようにしたいので、身の内側の側面に貼付けるようにぴたっとくっつけます。

布が出っ張ったところで蓋が固定するようになります。

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布を用意します。

布は内側の寸法に合わせて長さ、幅を調整します。

 

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小麦粉と漆を練り合わせます。

麦漆と言いますが、麦漆を布全体に染み込ませます。

 

 

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張り合わせる香合の場所にも麦漆を塗ります。

 

 

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張り合わせます。

 

 

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香合の底も麦漆を全面に塗ります。

 

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上の画像は砥の粉です。

砥の粉と漆を練り合わせて底の面や隙間を埋めていきます。

 

 

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次に、木の割れた箇所を埋めます。

大きな隙間なので木屎漆で埋めます。

木屎漆は引き粉(粉末状の木)と漆を練り合わせたものです。

 

 

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固まるまで数日間、置いておきます。

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