仏像の手の彫刻 握り手の制作行程 5

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この段階では、5本の指を漠然と彫りだしています。

小指なら内側の薬指にかかるようにまた人差し指も中指にかかるように厚みを持たせて微調整がきくようにします。

 

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上の写真のように指が右方向にいくにつれて人差し指から小指の幅が若干狭くなるようにします。

 

 

 

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小指の隙間も彫りだしますがこのときに小指が所定の厚みよりも細くなってしまうことがあります。

あまり深追いせずに厚みも残しつつ彫っています。

 

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中指と薬指が所定の位置に決まると、指と指の境目の刻みを作ります。

 

 

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この段階でも小指はまだ薬指にかぶせています。

形は出てきましたが、この段階では指全体のフォルムを見ながら厚みを揃え、指先が中央に向かって内側を向くように意識をします。

 

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まずは小指と人差し指の指先を意識しています。

指先はつま先よりもその下の中央がふくれるように、横から見ると爪の部分が少しへこむようにしています。

少しへこますだけで指先の雰囲気が出てきます。

 

 

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後ろから見て指の厚みがまだ不揃いですが厚みを揃えるように意識しながら刻み箇所をゆるく決めていきます。

 

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仏像の手の彫刻 握り手の制作行程 4

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握り手の荒彫り途中です。

今までは外側からけずっていましたが、この段階までくると握り込んでいる内側の削りに入っていきます。

赤ちゃんのような膨らみを意識しながら彫刻します。

しかし、丸く弾力感を残しながら彫るのは初めて彫る人には難しいでしょう。

おそらく彫りすぎて細くなります。

それでも思い切って荒彫りしてみてください。

上手くはいかないと思いますが、しかし誰でも最初は通る道です。

以前にも説明したかもしれませんが、早く上達するには、失敗覚悟で思い切った彫刻をする事です。

 

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薬指と中指の隙間の溝を彫る前に手首を削ります。

当初は手首を彫る予定ではありませんでした。

しかし、腕と手のつなぎ目、顔なら顔と首と胸の関係など、全身像に移る前に境目を彫っておいた方が、スムーズに移れると思ったからです。

ですので手首の一部も一緒に彫る事にします。

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上の画像で刻みを入れる場所はどこでも良いのですが、私の場合持ちやすいように切れないところにしています。

 

 

 

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手首の最初の荒彫りの段階では根元の方は太く残しながら全体的に彫り足りないと感じるぐらいでやめておきます。

 

 

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手首との境目は弾力感を出すために小さな膨らみを作ります。

 

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金箔像の魅力

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仏像や仏具などに金箔を張る仕事を箔押しといいます。

普通の生活をしていると箔押しという仕事を間近で見る機会は滅多にないと思います。

私たちがよく目にするお寺で奉られている古い金箔の仏像は時代の経過とともに、金箔が所々剥がれて、時代を感じさせますが新造当初は剥がれていないので金箔でピカピカでした。

下地の漆は黒色、もしくは数は少ないですが、朱色の下地です。

少しでも剥がれると下地の色が剥がれた部分から見えますが、それが逆にありがたい気持ちになるのも不思議なものです。

新造の仏像でも、あえて箔を擦って下地を覗かせて時代付けをすることもあります。

しかし実際に箔押しされている仕事を見ると擦るなんて事はとてもじゃないけど出来なくなります。

四角い金箔を張り合わせている箇所が目立たないように隣同士丁寧に張り合わせます。

1ミリ程の点のような張り残しがあれば、その5倍程の大きさの箔を上から被せて目立たなくさせます。

仏像の肌にあたる所と袈裟などの衣の表現ではやり方を変えています。

肌には粉溜地(ふんだめじ)という金箔の上から金粉を蒔いてピカッと光る箔の輝きを落ち着かせています。

一見してみるとわかりにくいのですが、肌と衣のちょっとした金色の差が見えると思います。

些細なことですが、そういうちょっとした工夫で自然な雰囲気を演出しているのだと思います。

そしてさらにわかりにくいと思いますが、この金箔像は二重に箔をはり合わせています。

金箔をはった上からもう一枚、金箔を重ねているのですが、なぜ二重にする必要があるのかというと、一枚だけだと、金箔が下地の色をわずかに通します。

しかし箔を二重にする事で下地の色は完璧にシャットダウンします。

二重に箔を押された像はその中身も純金でできているのではないのだろうかと思ってしまうぐらい、金の色がとても上品です。

金箔像は保存という観点から考えても優れていて、中の下地の漆はとても丈夫なのですが、紫外線には弱いところがあります。

しかし金箔が施されている事により紫外線が遮断されるので、中の漆が守られ大切に保管していると1000年以上は持つという事は皆さんの目でも実証されていると思います。

 

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さて、これからは私の個人的な意見なのですが、皆さんはどのぐらいの仕上がりが一番理想的だろうかと思いますでしょうか。

仕上がりというのは下地である漆の形状に左右されるのですが、技術の進歩が時代とともに進み下地の仕上がりがどんどんと細かく完璧にフラットに仕上げられるようになってきました。

下地の漆を完璧に仕上げると、中身が木彫の像だという事は想像しにくくなります。

技術の発展途上の段階では、その当時では完璧に仕上げたものでも、木彫のでこぼこの跡が若干のこっていてそれが下地に反映されたりします。

金箔を作るにあたっても今では箔の厚みが極限まで薄く伸ばせますが、機械がない昔は手で薄く伸ばしていたので、薄くするにも限界がありました。

厚い金箔をやや木彫感の残る仏像の下地に箔を押すとどのようになるか、一度試してみたいところではあありますが機械的な雰囲気は多少なくなると思います。

しかし、職人さんにも意地がありプライドがあります。

そういったところでなかなか難しいところがありますが、しかしそのようなプライドが日本の物作りのクオリティーを引き上げ、そして下町の何気ない小さな工場が実は世界一の技術を持っていたという事も日本ではよくある話でその根本的なものを支えているのはそれぞれの職人さんの意地やプライドかもしれません。

それでもやっぱり、発展途上の段階を一度試してみたいと思ってしまいます。

合掌

 

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彫刻刀のブランド ー 清綱 小信 信吉 義延 Brand name of chisels

彫刻刀のブランド

彫刻刀にもブランドがあります。

いままで彫刻をしてきて最も良く使うのが清綱、次に義延、次に信吉、小信(このぶー一本のみ所有)です。

どの道具も素晴らしいので、これだと一本に決めるのは難しいです、切れ味もほぼ同じです。

切れ味をきめるのは鋼(はがね)です。

私が聞いた話によると清綱と小信は青紙2号を使っています。

刃物鋼は【紙】とも呼ばれます、上等な順で上から

青紙スーパー
青紙2号
白紙3号
白紙2号
白紙1号
黄紙3号
黄紙2号

黄紙2号が最下位なので安物の鋼かと言われたら全くそういう事もなく、鋼は使う用途によってかわります。

それは硬度と軟度の関係で鋼が固すぎるのが適しているものや、柔らかい鋼が適している物があるので一概には言えません。

そして彫刻刀には青紙2号が一番適しているようです。

彫刻刀は研ぐと切れるようになりますが、どれだけ切れ味が持続するかが問題です。

小学校の頃にセットで購入した1000円ぐらいの彫刻刀がありますが、なぜ職人さんは使わないのかというと、鋭利に研ぐことはできますがいとも簡単にすぐ切れなくなります。

最初の一削りに切れ味を使い果たしてしまいます。

 

Actually chisels have brand-name goods also
The best use brand name of chisels for sculpture is Kiyotsuna
next is Yoshinobu next is Nobuyosi or Konobu while I started scluputure
up to the present

I cannot chose one brand of chisels because these
chisels are really nice chisels they have same cutting quality of a chisels
and same sharpness

most important elements of cutting quality is kind of steels

According to the story that I heard
Kiyotsuna and Konobu use Aogami-No.2

These steels for use tools also called Kami(Kami or Gami is meaning the paper in Japanese)

These steels by high quality from the top

青紙スーパー
Aogami-super(Ao mean the blue in Japanese)
青紙2号
Aogami-No.2
白紙3号
Shirogami-No.3(Shiro mean the white in Japanese)
白紙2号
Shirogami-No.2
白紙1号
Shirogami-No.1
黄紙3号
Kigami-No.3(ki mean the yellow in japanese)
黄紙2号
Kigami-No.2

You may think Kigami No.2 is junk steels but
that is wrong

Because you must chose kind of steel for the right stuff in the right place

it mean some part of tools need hard steel but some part of tools need
soft steel so that can’t be said sweepingly.
Actually all chisels can be have same sharpness when you sharpning
but different of steel quality is how long sustaining sharpness

for example craft man never use cheep chisels for students or beginner
because these chisels cannot hold sharpness edge these chisels will be doesnt sharp soon

 

 

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ここに掲載した彫刻刀は、主に檜のような柔らかい木を削るのに適しています。

実は柔らかい木ほど、優れた切れ味を要求します。

それは、仕上げに削った跡がピカット光ります。

切れ味が悪いと、削った跡が光りません。

その削り跡の美しさに統一感がないと仕上がりが美しくなくなります。

それには切れ味を持続する必要があり、あんまり頻繁に研いでいても彫刻が進まないので鋭利な刃先が出来るだけ長く持続する事を求められます。

では、固い木を削るのはどうするのかというと、これは私の想像ですが鋼を固くすると良いのではないだろうかと思います。

木の固さに負けない鋼が必要ですが、そうすると切れ味は持続しません。

しかし、固い鋼に切れ味を持続するためには刃先の角度を鋭角から鈍角にすることです。

そうすることにより、固い木でもある程度彫れるのではないだろうかと思いますが、私はそこまでするのは面倒くさいので、いつも使っている彫刻刀を使ってそのまま削り、切れなくなったら少しずつ角度を鈍角にしながら研いで使います。

最終的には所定の角度になっています。

しかしこの鋼を使って彫刻刀を作ってくださいという、財力と余裕があれば良いのですが、当分先になりそうです。

先代から受け継いだ道具の形で充分完成されているので注文をつけるところなんてないのですが、実は遠い国にすんでいる日本人の方が現地で彫刻をするのに苦労しています。

それは日本のような柔らかい木が絶望的になく、固い木が主流です。

ですので、そんな固い木を削るにはどうすれば良いのだろうかと色々と考えていましたが、一番良いのは先ほどの刃先に使う一番固い鋼を極力薄くしてその上に被せる一番柔らかい地金を厚くして特注で作ってもらうと現地の木にあった道具になるのではないだろうかと勝手に想像しています。

地金を柔らかくする事で研ぐのが楽になります。

全部鋼で作ると、研ぐのがものすごく大変です。

いっこうに研ぎが進まない状態になります。

この鋼と地金を重ねる日本の刃物はすごいなあといつも感心します。

それは実用的に切れるという事と研ぎやすいというだけでなく美しさも兼ね備えています。

この美しいという感覚は彫刻をする上でとてもモチベーションをあげてくれます。

まずはそれぞれの彫刻刀をご紹介します。

These chisels was introduced in this chapter is
good for carving soft woods like a Hinoki(Japanese cypress)

Actually carve soft woods need sharp edge
when you use sharp chisels surface of finished goes shining
but if you use doesnt sharp chisels it couldnt shining

Thats why beautiful surface of finished need sharp chisels

It mean chisels have to hold sharpness long time also
if chisels couldnt hold sharpness long time you have to sharpning frequently

By the way I think that you should harden steel if you sculpture hard wood,

When you carve harden wood you need harden steel for that
but It doesnt hold sharpness.So harden steel blade should make the blade edge an obtuse angle

I think if I use that chisel I become able to carve a hard tree easily
but That takes labor.

So I always use chisels of everyday I using and these chisels has lost its edge
I make the blade edge an obtuse angle
But I can not afford to order such special chisels now

Of course these chisels already have perfect shape and blade from the wise ancestors and worship them
so no need request to these chisels but actually the Japanese guy who lives in the far-off country have a hard time for carving in there
Because that country sculpture mainly used hard wood
so he cannnot found soft wood like a japanese woods

I try to think what is best way for carving from these hard wood
and I think the best way is he have to get special chisels made off hard steel edge and pour thick soft steel over the edge

If use soft steel it becomes comfortable to sharpen by softening it.
If made off harden steel only it becomes hard to sharpen

I always think Japanese edged tools use stak hard steel and soft steel is
really great idea

that make it sharp practically and easy to sharpen edge
and beautiful blade
I think this element to be beautiful is very importnt elements for raise motivation of sculpture
I introduced my best brand name of chisels bellow

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信吉  https://sv73.wadax.ne.jp/~woodlike-co-jp/cart/29.html

この刃物は15年以上は使っています。

だいぶ短くなりましたが、とても美しいフォルムをしています。

薄く作られていて軽くて使いやすいです。
Nobuyoshi

This chisels used more than 15 years
so blade goes very short but still have beautiful form
This brand chisels is made thinly so it makes light and easy to use

 

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今井義延 http://www.yosinobu.com

京都の鍛治師です。

直接、鍛治師の方から購入しています。

工房兼店舗になっていて、鍛治師ご本人との雑談ばかりで購入するのも忘れてしまいそうになるときがあります。

息子さんは直接知らないのですが、刀鍛冶もされているようです。

義延さんの刃物は材料を惜しみなく使っているようで鋼、地金とも厚くどっしりとしています。

この刃物はかれこれ10年以上は経過していると思います。

というかウェブサイト作っていたんや、初めて知りました。

Yoshinobu Imai

this brand name from edge tool craftsman`s name

His shop also served as a workshop
I always to talk in a friendly with him so
sometime I I seems like I forgot bought chisels

I never met his sun but I know his sun is Japanese sword smith

These chisels made by Mr,Yoshinobu`s use good Steel generously
so these chisels have thick edge and blade

This chisel used more than 10 years

I never know He had website
I knew it now

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小信 http://www.konobu.com

彫刻刀界のスーパースター小信(このぶ)の四分(12センチ)の彫刻刀

左小信が登録商標です。

この小信は今回初めて購入しました。

清綱よりもやや厚く、義延よりも薄い、信吉に近い厚みの彫刻刀です。

長年彫刻をしていて小信の彫刻刀を一度も使った事がないというのもなんだか、説得力にかけるということで試しに購入しました。

素晴らしい道具である事は写真ではお伝えするのに限界がありますが、繊細な道具だという事がよくわかります。

一つ一つの形に妥協していないというのが伝わります。

いつも使っているお財布がエルメスに変わったような感覚でしょうか(実際にはエルメスの財布を持っていませんが)。

Konobu

Konobu`s 12cm chisel is superstar in chisels

Hidarikonobu is a registered trademark

I bought this Konobu`s chisel is my first Konobu`s chisel

This chisel blade is more than thick Kiyotsuna and It is thinner than Yoshinobu
Its looks like a Nobuyoshi`s chisel

I think I have never even once used a Konobu`s chisel before
my explained goes not convincing
so I bought it for trial

I couldnt show this chisels greatness and goodness by picture but you can understood
this chisels is delicate chisel

also you can understood It made not to compromise with form

This feels like a first time use Hermes wallet
(actually I never use Hermes wallet)

 

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今回は彫刻刀の柄を差し込み式にしました。

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上の画像までが小信です。

To an upper image is Konobu

 

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清綱 http://kiyotuna.com

この印刀の彫刻刀、実は私が習い始めたときに購入した物です。

清綱の彫刻刀は私の道具の大部分を占めます。

薄刃なので軽くて疲れにくいという事もあります。

彫刻刀の寿命は鋼がなくなるまで使えます。

そしてその鋼が入っている場所は銘の部分までです。

あともう少しでこの彫刻刀の寿命が途絶えそうです。

20年間の成長の記録です。

Kiyotsuna

Actually this chisel is bought when i started practicing sclputure
My almost chisels is this Brand Kiyotsuna

Kiyotsuna have thin edge blade so it is light weight so dont be tired even carving long time

The life of the chisel is usable until steel disappears
and actually end of steel is same as part of brand name in blade

This chisel is sands of time are running out.
This chisels is proof of my 20years of sculpture

 

 

下の画像リンク集では彫刻刀の柄の制作方法や研ぎ方をご紹介しています。

Bellow image link introduced how to made grip of chisels and how to sharpen it

tyoukokutou bland-10 tyoukokutou bland-11 tyoukokutou bland-12

 

そして、新たな生命が誕生します。

and And new life will be born.

合掌

Gassho (prayer`s hands)

 

下のリンク画像集は、彫刻刀の柄の作り方や研ぎ方をご紹介しています。

Bellow image link introduced how to made grip of chisels and
how to sharpen it

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彫刻刀の柄の形 ー 使いやすい彫刻刀の柄のフォルムとは

Best form for grip of chisels What is best form for grip of chisel

 

奇麗な彫刻刀と彫るための用と美を兼ね備えた彫刻刀の違い

Difference between just beautiful chisels and chisels having both practicality and beauty

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彫刻刀に柄をつける 上の画像 

How to install Grip       Upper image

 

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彫刻刀の柄を割って作る 上の画像

Made Grip by splitting wood   Upper image

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ペンケースに入れる彫刻刀を改良してみる 上の画像

Customize chisels for storing pen case      Upper imagetoisi-17

二種類の砥石を使って彫刻刀を砥ぐ 上の画像

Sharpen chisels by two kind of sharpening stone   Upper image

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丸刀の研ぎ方 上の画像

How to sharpen Ganto  Upper image

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彫刻刀の柄を削って丸刀の刃先を長くする 上の画像

Sharpen grip for lengthen the blade of Ganto   Upper image

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彫刻刀の柄の先に糸を巻き付ける 上の画像

wind thread on grip of chisels           upper image

あべのハルカスで高野山の名宝を鑑賞

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あべのハルカスでは高野山の名宝展が開催中です。

見所がたくさんあるので楽しみにしていました。

運慶作の八大童子像、快慶作の四天王像や孔雀明王像など、名品ぞろいです。

しかし、せっかくあべのハルカスまで来たので地上300メートルの天井回廊への興味も出てきて、天井回廊と名宝展をセットでチケットを購入すると割安になるという事も背中を押され、天井回廊まで行ってみました。

 

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今日は一日雨で、スムーズに進む事が出来ました。

 

 

 

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16階から一気に60階までは、感覚としては30秒ぐらいでしょうか、意外と早く到着しました。

 

 

 

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59階から58階を撮影。

 

 

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57階は中庭のになっていて天井は吹き抜けになっています。

 

 

 

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展望台から高野山の名宝展が開催されている16階まで降りてきました。

展覧会では以下の仏像を中心に見ていきました。

室町時代作の弘法大師坐像(金剛峰寺)

唐代の諸尊仏龕(ぶつがん)(金剛峰寺)

平安時代の不動明王坐像(金剛峰寺)

不動明王を囲む運慶作の八大童子像 (金剛峰寺)

快慶作の孔雀明王坐像(金剛峰寺)

快慶作の四天王立像(金剛峰寺)

その中で唐代の諸尊仏龕は総高23.1センチの白檀で出来た観音開きの中に、中央に釈迦如来、向かって右側に観音菩薩、向かって左側に弥勒菩薩が配置され、その周りにも多くの修行者が刻まれています。

とても細かく多くの像を彫りだしているにもかかわらず、どの像を見ても良い表情をしていました。

唐時代の工人の技量の素晴らしさを垣間みる事が出来ます。

平安時代の不動明王は、平安時代の柔和な雰囲気と怒りの様相が、とても上品で吸い込まれるような魅力があります。

日本では忿怒形の姿をただの怒りとして表現していないように不動明王をみていつも感じています。

もちろん、大日如来の化身でもあるので当たり前といえばそれまでなのですが、仏像には儀軌といって、仏像を制作するのに当たって、守るべき法則があります。

その法則を守って制作しても、魅力的に表現できるという事はまた別です。

儀軌だけでは、伝えられない表情の中に垣間見える怒りの中の優しさや包容力などは、どのようにして当時の工人達が学んだのだろうか。

とても知りたいところです。

その不動明王の周りを取り囲む八大童子像は、運慶作でとても生き生きとした彫刻使いが感じられます。

1メートル前後程の高さの童子像で、彫刻としてはとても表現しやすい大きさです。

ですので、素晴らしい造形美の仏像がこのサイズには、多く作られています。

なんといっても八大童子像の魅力は肌の弾力感だと思います。

この弾力感を木彫で表現するのは非常に難しいのですが、それを運慶の才能で見事に表現されています。頭の先から、足先まで、どこを見ても力を手を抜いていない、それがまるで生きているような清々しい童子像は、本当に日本の宝だと強くおもいました。

そして、快慶作の四天王像も見事です。

写真で見ると大きく感じるのですが、実際には134センチ程の高さの像です。

快慶さんの仏像の素晴らしさは、完璧なところだと思います。

精密に計算された力強さを感じます。

これは私の独断なのですが、彫刻を始めた当初は運慶さんよりも快慶さんの方が上手だと感じていました。

それは上記のような精密に計算された美しさが理由なのですが、この四天王像は私の中で上位にはいる素晴らしい像である事は今でも変わりませんが、完璧な作品が持つ人を寄せ付けない壁を感じさせるのではないだろうかと、今日改めて見て感じました。

私の嘆きですが、よくもまあ鎌倉時代の名工達が完璧な仏像のお手本を残してくれたものだと思います。

そのおかげで私たちは目指すべき仏像の姿がより高度に、より難しく、そして楽しく学ばさせていただくことができます。

先代の技量に感嘆と尊敬を再確認した一日でした。

 

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合掌

仏像の手の彫刻 握り手の制作行程 3

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このブログを書いている私が手の彫刻をしているにもかかわらず、どのように説明をすれば良いのか、全くわからなくなってきました。

 

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丸く彫刻をして、手の弾力感や膨らみを残しつつ赤ちゃんのような手をイメージするように彫り進めていくのですが、写真をみて、この通り進めてください、といえばそれですむのですが、それでは私の文章力が育たないので、ない頭を振り絞って書いてみます。

下の写真は親指が正面にきていますので親指から説明したいと思います。

親指の彫り方というよりは膨らませ方と言った方がよいのかもしれません。

一番膨らんでいる箇所は第一関節のあたりです。

そこを頂点として周りを丸めていきます。

親指の先は少し長めにしておきます。

そして徐々に所定の位置まで短く彫っていきます。

 

 

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次に親指以外の四指を解説するとすれば、中指と薬指が握り込んでいるので中に沈み込みます。

しかし沈み込ますときにきっちりと二本の指を沈み込ませるのではなく、小指と人差し指が微調整できるように沈み込ませる幅を短くしておきます。

 

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どのような彫刻でもそうですが、まんべんなく彫りだしていきます。

前の段階も途中段階で今度は親指を丸め、人差し指の輪郭線を決めていきます。

第一関節、第二関節で曲がっているという感覚を想像しながら、カクカクっと人差し指の輪郭線が荒彫り段階で刻まれています。

これは仕上げになると、丸くなりますが、丸くなる中にも若干このカクカクっとしたのが、よく見れば見えるというような仕上げ方にします。

 

 

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後ろの方も中指、薬指が沈んでいるので小さい幅で沈み込ませます。

 

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人差し指の鉛筆線を描き込みましたが感じを見るためなので、まだ彫りません。

 

 

 

 

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親指と人差し指の穴の中央から徐々に開けていきます。

今はこの程度に押さえておきす。

 

 

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人差し指と小指の境目を少しはっきりとさせていきます。

 

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仏像の手の彫刻 握り手の制作行程 2

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握り手の制作行程1からずいぶん日数が立ちましたが、前のリンクを貼付けておきます。

握り手のの制作行程1

握り手は数年前に彫刻をした手の見本があるのでそれを見本に角材の状態から彫りだしていきます。

彫刻道具

印刀 三分から七分 (9ミリ〜21ミリ) 一本

平刀 幅 一分五里 (4.5ミリ)      一本

丸刀 幅 一分 (3ミリ)        一本

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人差し指は親指に接して、中指、薬指は強く握り、小指は力を抜かせるようなイメージで下書きをします。

 

 

 

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完成の握り手では手首も彫りだしていますが、ある程度、握り手の形が出てくるまでは、手首の事は考えずに握り手に集中します。

 

 

 

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丸めるように外側から彫り進めて徐々に内側の中指、薬指の指先の刻みを入れていきます。

 

 

 

 

 

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親指と人差し指の間の物を持つ穴を最初に決めて凹みをつけると握っている雰囲気が見えてきます。

 

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仏像の顔を紙粘土で制作 ー お顔の表情の修練 8

完成

とりあえず一旦完成としますが、これから先も気になる箇所がでてきたら、補正を繰り返します。

しばらく置いておくと、さらに乾燥して固くなりますので木で作った木べらのようなものだと補正が難しくなり、そういうときは切れなくなったカッターナイフなどを使って削ります。

また盛り上げたいところや削りすぎたところなどは柔らかい紙粘土で埋めたりして整えます。

 

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その他の木の心棒の作り方

紙粘土を成形する木の彫刻刀(木のヘラ)を作る

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 1 

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 2

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 3

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 4

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 5

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 6

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 7

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 8

 

差し込み式の香合佛

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私の友人から頼まれた香合佛が完成しました。

指二本分ぐらいの仏様とお子さん二人が一緒になっている仏様のご依頼です。

実は彼とは小学校5年生以来なんと26年ぶりにFacebookで再会しました。

依頼された友人も私が仏像を彫っているとは夢にも思っていなかったようでした。

その友人とは同じ京都で、しかも歩いて15分程のところに住んでいます。

この数年の間もしかしたらどこかですれ違っていた事もあったかもしれません。

私は争い事が好きではないのですが、そんな私とは真逆で、どうも腕っぷしの強い男となぜか意気投合することがよくあり彼もそういうタイプでした。

そんな真逆の二人ですので共通点を探すのが難しいところですが一つあげるとしたらお互い孤独がだったのかもしれません。

その後、お互い別々の土地へ引っ越しをしました。

そして25年間の空白があったにもかかわらず、再会したときは昨日まで一緒に遊んでいたかのように、徹夜をして当時の思い出話をしゃべり込んでいました。

私は覚えていなかったのですが、彼は私に謝らなければいけない事をしたといってそれを長年後悔していたようです。

当の私は全く覚えていないのですが、まあ一杯おごってもらったらちゃらにしましょう、という事で一件落着となりました。

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彩色像

仏像の顔を紙粘土で制作 ー お顔の表情の修練 7

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指に水をつけて全体をならしました。

それから竹串や木ベラなどを駆使して、唇、や目に筋をいれています。

 

 

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もし氷を砕くアイスピックのようなものがあれば、作業がスムーズにいきます。

金属なので、思う通りの線がきっちりと出す事が出来ます。

 

 

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耳の穴を基準にして筋を引いていきます。

 

 

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完全に乾いていないので、削ると表面ががたがたします。

後で修正するでこの段階では細かいところは気にせずにフォルムを気にして全体を彫りだします。

 

 

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あとは、木べらに水をつけて表面を整えます。

するとぼこぼこしていた表面の中に粘土が埋まります。

 

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木べらの先に水を浸して少しずつ押さえつけながら仕上げていきます。

 

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前へ             完成

その他の木の心棒の作り方

紙粘土を成形する木の彫刻刀(木のヘラ)を作る

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 1 

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 2

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 3

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 4

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 5

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 6

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 7

仏像の顔を粘土で制作ーお顔の表情の修練 8